危険な事例集 | 日常業務の中で “危ない、気をつけなければ” と感じた事例を掲載しました |
最近あった危険な事例 17. (説明書を読む)
室内コンセントの一部が使えない。
聞けば、そのコンセントから電気ポット・電子レンジ・トースターを使っているとの事。
『そりゃダメです』
『でも、買った店では何も言わなかった』と。
コンセントを外して調査します。
順番に外していくと全てのコンセントが送り配線であり、当該コンセントの裏は焼けています。
コンセント交換と配線の一部を交換し、
「電子レンジは専用コンセントで使って下さい。専用コンセント工事も必要です。」
説明書にも記載されているのに、誰も読まないし納品時説明も無し。
事故が大きくならなければ分からない???
(2013/2/2記載)
最近あった危険な事例 16. (そんな馬鹿な!)
量販店でエアコンを設置一式価格で購入したが電源不足で使用出来ず。
紆余曲折あって当社へ電気工事を依頼されましたが、現場を見て驚き。
室外機は屋根へ設置されているのに転落防止もされていない。
後脚部の木片は、工事業者曰く「地震対策で後に傾けてあります」だと。
接地工事は見ての通り。役に立っていません。恐らく接地抵抗の計測も無し。
接地工事だけはやり直しましたが、転落防止策はお客様と販売店の協議へ。
恐ろしい工事がまかり通っています。
(2010/8/16記載)
最近あった危険な事例 15. (直球でお願い)
洋式トイレの便座用コンセントです。
通常、トイレ内のコンセントは便器の後方に設置されていますが、
ここは、向かって右の少し手前側にあります。
訪問点検時に“水濡れ??”を視認して調査すると・・・小水です・・・。
男の子が多いと良く有る事例です、掃除点検をお願いします。
漏電の恐れがあります。
(2009/10/16記載)
最近あった危険な事例 14.(接続不良)
誘導灯不点
ある社会福祉法人施設で誘導灯が点灯しなくなりました。
多数連結されている半分以降が点灯しません。
回路線を追っていくと器具内結線がおかしい。電線以外で接続してありました。
結束線を継ぎ足して無理やり接続です。
工事の時に材料が無かったのでしょうか?
危うく事故になる所でした。
(2008/5/20記載)
最近あった危険な事例 13.(接続不良)
浴室換気扇 |
接続不良 |
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浴室換気扇
浴室換気扇が長年使用で動作不良に陥り交換作業。
電源を外そうと端子を見たら・・・電源ケーブルの皮剥きが不適切で芯線が剥きだし状態。
埃も堆積していましたので危険な状態でした。外皮と芯線剥き出し長さは指定されていますのでそれを守る事です。
接続不良
増改築現場で作業灯をコンセントに差し込んだら点滅を繰り返します。作業灯には異常が無い事を確認して配線チェック。
何と配線接続部で、先に結線された箇所に“後配線を接触させただけ”を発見。
直ちに結線をやり直して解決。それにしても事故にならなかったのは運が良かっただけでしょうね。(2006/2/18記載)
最近あった危険な事例 12.(雨漏り)
自動車整備工場から 『配電盤内のブレーカーが溶けている』
との連絡で急行。ブレーカーに何やら樹脂状の物体が張り付いているし、
樹脂を焦がしたような臭いも。でも良く観察すると、樹脂状の物体は拭き取れますし、ブレーカーも電線も焼けてはいない。
臭いは樹脂状の物体から。更に精査すると隣の社屋に繋がっている電線内から水が落ちている!配電盤下部は濡れている事から電線内部を伝わって雨水が浸入した物と判明。
外部を調査すると支線に固定されている筈の電線が落ちて外皮剥き取り部が上を向いている状態。ここから雨水が浸入し20数メートルの電線内から配電盤内に漏れたと断定しました。
対策は電線を支線に固定(何と既設はタイラップで止めただけ、不良工事)
雨水勾配を確保して完了としました。
梅雨時には特に注意が必要です。(2005/6/18記載)
臭いの元は電線製造時に使われる潤滑剤が水に溶けた物のようです。
最近あった危険な事例 11.(漏電)
喫茶店より「電力会社から、何処か漏電しているから改修するように」と言われた。との事で当社に要請がありました。
調査してみると 確かに 非常灯回路 が漏電しています。
店主に詳しく話を聞くと『前夜までは異常は無かった。入り口も階段も電灯が点かない、電力会社では修理できない』との事
止む無く回路上の全ての器具を外して点検します、階段壁に付けられた照明器具は取付も配線方法も 違法状態 でした。
ここを詳細に点検すると、何と ビニールコードで配線して接続部は絶縁してありません!
この接続部が金属パイプ(手すり)に接触していたのが漏電の原因。これまで事故にならなかったのが不思議な位です。
それと 非常灯回路 に一般設備を接続する事は好ましくありません。
信じられないような事例でした。(2005/3/31記載)
最近あった危険な事例 10.(コンピューター)
コンピューターの動作が変だ、作業中に止まる(フリーズ)、極めて動作が遅くなったから見てほしい。
と続けて依頼が有りました。確認の為に立ち上げてみると 常にHDDは動き続け外部へ接続を試みているようです。
ウィルスを疑い緊急ディスクで検査、複数のウィルスを発見、駆除しました。
続いて、“ウィルス対策プログラム”を再導入して検査すると ものすごい数のウィルスが発見されました。
隔離も削除も出来ないウィルスも発見されましたがこれは対策プログラムで動きを封じます。
パソコン購入時に組み込まれている“ウィルス対策プログラム”でチェックはしていたようですが、登録と更新をしていない為に
最新状態では無いまま何年も使っていた訳です。本来は初期化して一からやり直すほうが良いのですが・・・。
コンピューターウィルスの危険性は警告されているのに対策を怠っているパソコンは非常に多いと思われます。
(2005/3/21記載)
最近あった危険な事例 9.(漏電)
アパート入居者から『ブレーカーが上がらない、上げると停電して真っ暗。何とかして!』と依頼がありました。
前日に電力会社の技術サービス員が点検に来ましたが原因究明に至らず、入居者より当社に依頼された案件。
電力会社の技術サービス員が、コンセントや照明は検査しても異常は無い との事。
でも、浴室を見たら照明器具の中に水が満水状態。漏電の原因はこれですが問題は何処から水が来たか、です。
このアパートは長屋型2階建て、上下間取りは同一、どうも2階の浴室が水漏れのようです。
これでは照明器具を新品交換しても同じですから建物の修復が終ってからもう一度訪問する事に。良く見ると天井の色が変わっています。(2005/1/11記載)
最近あった危険な事例 8. (電柱から火花が・・・)
大手タクシー会社から「構内照明用電柱から火花が出ている、下はLPGスタンド。怖い。」と改修要請がありました。
敷地を囲むように電柱を立てて水銀灯投光器を設置してあります。この電柱間を架空配線してあるのですがその配線材に問題があります。
ポリエチレン被覆を紫外線から保護せずに施行した為に劣化が激しく芯線が裸になり海岸に近いので塩害で腐食も酷い。
以前よりランプ交換の度に補修をしていたのですがとうとう破断してしまいました。
配線を更新して完了。ポリエチレン被覆は紫外線を避けなければなりません。
屋外で使う時は法に定められた施行をしましょう。
(2004/10/15記載)
最近あった危険な事例 7. (漏電調査と改修)
直ぐブレーカーが落ちる、と電力会社へ依頼するも電力会社の技術サービス員も原因究明に至らず。当社に依頼された案件。
漏電するのは大半が外部や地中にある機器や配線です、こちらのお宅でもカーポートや庭照明用にビニールコードを多用したうえに
そのコードを途中で接続し、直接埋設するという荒業。検査機器で調査すると危険な状態なので直ちに改修(地中埋設配管に電線を通線)。
でも、これだけではなかったのです。分電盤で調査するとまだ非常に悪い状態です。関係回路の照明、コンセントを外してみると良好に。
更に詳しく個別調査を続けるとテレビ受信機にアンテナを接続すると不良になります。なんとこのケースではテレビ受信機内の充電部と
アンテナ端子間が絶縁不良になり、電源部→アンテナ端子→アンテナケーブル→ケーブルテレビ保安器のアースへと電流が流れたのです。
テレビの使用を禁止して完了。非常に時間が掛かった案件でした。(テレビメーカー名は伏せますが回路と使用部品に問題が・・・)
(2003/7/10)
最近あった危険な事例 6. (電気を安全に使う為に)
電力会社の定期検査で改善要望が出された例です。
漏電遮断器の取り付けと端子版が腐食しているので交換を要望する内容でした。 詳しく調査をすると、ヒューズ(白い陶器内)の不適当(規定は15Aですがよく切れる との事で30Aヒューズを装着)、予備のヒューズも購入されていましたが、電力用の 大きなヒューズでした。家庭用15A爪付ヒューズは入手が困難になりつつあり、 ホームセンターなどで適当なヒューズを購入されたようです。また エアコン用等に 回路増設されていますがブレーカー(写真では黒の遮断機)の取り付けが不適です (配線、取り付け方法)。安易な工事が繰り返されてきたものと考察すると共にヒューズ の取り扱いについての知識を誰からも知らされなかった様です。 |
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安全の為に分電盤を交換し、配線の手直し、漏電検査を励行して完了としました。 完了図 電気のホームドクターを持つべきです。(2003/4/8) |
最近あった危険な事例 5. (接続不適当)
「設備機器が動作しない、まだ新しい。」と設置業者からの修理依頼。制御盤を開けてみると電源端子板が焼損しています。電力電源線(7芯のより線)のR相だけが焼けています。電源端子板への接続に圧着端子を使わずに、より線先端をY字に開きネジ締めした為に接触不良から焼損したと判明。7芯を二股に分けたのだが2:5に振り分けた為に端子板接触面積が足らずに発熱、焼損に至った。より線接続には端子を使うべきです。また 単線でも異径電線の複数接続には十分注意する必要があります。
電源端子板焼損 | 注意! |
商用電源だけでは無く、車用電源も原理は同一です。注意!
(2002/10/07)
最近あった危険な事例 4. (ネジの緩み)
電気が使えない! 煙が出た! 点検して、修理してと 立て続けに依頼がありました。エアコン等の消費電力が大きい器具を使用するこの時期に多くなります。
←その1
分電盤内の漏電ブレーカーへの供給線が焼損しています。端子ネジが緩んでいた為に発熱、焼損に至ったものです。供給線と漏電ブレーカーの損傷だけでしたので供給線とブレーカーを交換して完了。酷い事例だと分電盤を交換する必要があります。
その2→
コンセントから煙が出ている というので急行。
コンセント配線が送り配線されています。焼損部は中間点。端末部で炊飯器と電気ポットが使用されていました。コンセントのネジが緩んでいたのでしょう、酷い状態です。周囲にはカレンダーや新聞紙がありましたので、見過ごしていれば火災になったかも。
配線を改修しコンセントを新設して完了。
いつもと違う、変な匂いがする など 気になったら点検を受けましょう。
(2002/8/3)
最近あった危険な事例 3.
アパートの共同設備電源が漏電により不点との知らせが続きました。共同設備電源は安全上、重要なので駆けつけて外部を見渡すと外壁に取り付けられている照明器具に水が溜まっていました。Aの写真は外部から確認できましたが Bの写真は外壁の汚れ状態から推察しました。(建物はそれぞれ別件です)
どちらも本体取付部分の防水パッキンが壁に密着していませんでした。ここから外壁を伝わり雨水が進入したものです。各物件とも器具交換し、絶縁測定に異常が無いことを確認して完了としました。
梅雨時期は特に注意が必要です。
A | |
B |
(2002/6/21)
最近あった危険な事例 2.
社屋の看板が点灯しないので修理してほしい との依頼。伺うと看板の電源は外部コンセントからの差込で供給していました。この外部コンセントが焼損していましたので交換すると共に、キャップ差込方式からコンセント内部直接接続方式に変更し完了。
この看板の消費電力は1.2kw以上、差し込み方式では長期間耐えられません。安易な方法が事故を招きます。また 家庭内でもコンセントの焼損が見受けられます。時々コンセントを確認すると共に周囲に燃えやすい物を置かないこと。
(2002/3/23)
最近あった危険な事例 1.
漏電遮断器が作動し、通電できずお客様が電力会社に連絡。電力会社の技術サービス員も原因究明に至らず。当社に依頼された案件。
当社も原因が掴めず照明器具やコンセントを取り外して検査。
最後にガス漏れ警報器を外して判明。
ガス供給業者がガス漏れ警報器を定期交換した数日後であることをお客様よりお聞きしました。
ガス漏れ警報器の電源接続方法の不適(被服の剥き過ぎ)と警報器を元に戻すときに壁面のステンレス鋼板の角で被覆を傷つけてしまい漏電。この場合、漏電遮断器が設置されていないか動作不良ならば感電事故か火災の恐れも。
漏電ブレーカーの故障も散見されます。 1ヶ月に一度、漏電ブレーカーの点検をお勧めします。
白側被覆の剥き過ぎと黒側被覆の破損
注意しましょう
(2002/2/22)
家庭、業務用エアコンクリーニング | なんか変だ、困った、どうして? |